第35回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会

ご挨拶

 2019年5月24日(金)・25日(土)に、神戸国際会議場に於いて、第35回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会を開催させていただくことになりました。高齢化社会を迎えて皮膚がんは増加傾向にあります。それを踏まえて、学会のテーマは“皮膚がんの先制医療と高齢者での治療の限界のギャップを埋める”として、高齢化社会では避けて通れない皮膚がん対策を、“予防・攻めの先制医療”“個々のがんの特徴をとらえたオーダーメイド医療”を念頭に、一方で、合併症や全身症状に応じて対応せざるを得ない“高齢者医療の限界をどう切り開くか”といった観点を盛り込んで、症例を深く掘り下げて検討する機会を持てればと思います。
 宿主の観点からは疾患罹患への感受性の違い、治療の有効性の差、治療の観点からはがんの特性に応じた治療薬の選択、宿主の治療薬への反応性の制御など、“宿主とがんのせめぎあい”をいかに我々にとって良い状況にコントロールするかが治療のゴールと言えます。“がんを見て人を診ず”ではなく、“がんを診て人も診て”を目指すがん診療の一助となればと思い、教室員一同鋭意準備を進めているところでございます。シンポジウムは“高発がん性遺伝病”“高齢者における皮膚がん治療”“ precision medicine”などをテーマに一般演題の中から適切な演題を募りたいと思っております。
 神戸の5月は爽やかな新緑の六甲山をバックに山風と浜風が吹いて大変清々しい季節です。一人でも多くの学会員が神戸の地で熱くdiscussionできることを願っております。

第35回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会
会長 錦織 千佳子
(神戸大学大学院医学研究科 内科系講座皮膚科学分野)

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